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2008年7月

人間は暗示にかかる

■ピグマリオン効果(Pygmalion Effect)
教師がある学生に対して優秀だという期待を持って教えれば、その学生は他の学生たちよりもっと優秀になる確率が高いという理論。

ピグマリオン効果については,人間は期待された通りに成果を出す傾向があることの現れとされ,1960年代にアメリカ合衆国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって実験された。ピグマリオン効果は、別名、教師期待効果、ローゼンタール効果、実験者効果などとも呼ばれている。

ギリシャ神話で、昔ギリシャのキプロス島に、ピグマリオンという名前の王様がいました。彼は彫刻の上手な王様でした。ある時から、王自身が象牙に刻んだ理想的な女性の彫刻像に、恋をしてしまいました。この彫刻像を、生きた女性に変え、妻にしたいと熱烈に祈っているうちに、愛と美の女神女神アフロディーテがこの願いを聞き入れて、その彫刻に生命を与え人間にしたのです。

この神話からヒントを得て、ハーバード大学のロンゼンサール教授は、教師の生徒に対する期待や態度が、生徒たちの知能や学習の意欲に大いなる影響を与えるという現象(注)を発見し、ピグマリオン効果と命名しました。
(注)知能が普通のクラスの生徒に対して、教師にこのクラスの生徒は知能が高い子たちであるとウソをつくと、教師は知能が高いと信じ期待や態度が変り、本当にそのクラスの生徒たちは、知能が高くなるという現象。

 「ピグマリオン効果」とは、「願う事によって叶えられる」という意味です

 なお,教師が期待しないことによって学習者の成績が下がることはゴーレム効果と呼ばれる。

ゴーレム効果とは、誤ってマイナスの印象を抱いたときに、相手がそのマイナスの方向へ、実際に変わる現象のことをいう。プレーヤーの持っている一部のマイナス面だけをとらえて、「このプレーヤーはやっぱりダメだ」とか「出身校がこの程度だから、このプレーヤーも…」などと、否定的に見てしまうと、プレーヤーは、本当にダメになってしまう。
 反対に、コーチから「将来伸びる」という期待をかけられたプレーヤーは、その期待通りに伸びていくことがある。これはピグマリオン効果という。

人の行動や成長の邪魔をするこのようなメッセージのことを「ゴーレム効果」(~誤ってマイナスの印象を抱いたときに、そのマイナスの方向へ、実際に変わる現象のこと~)と言います。確かに「どうせ僕が勉強したって・・」「今さらやっても・・」「僕には無理です」というようにマイナスのレッテルで自分を捉え、行動できない人もいるのじゃないでしょうか。
 このような「思考停止」状態に陥ってしまっては、勉強しようとしても集中できないのは当然と言わねばなりません。そこで、この「思考停止」を抜け出すために、まず必要なのは、 ①「なりたい自己」を広げる。自分の本当にやりたいこと、夢や希望を持つ。
②「なれる自己」を広げる。自分の「可能性」を信じ、今やるべきことをする。
そのために、自分のよいところをしっかりさがしてください。これを私は「自分力」と言っています。みなさんには、きっとすばらしい力があると思いますよ。

■ゴーレム効果(Golem Effect)
誤ってマイナスの印象を抱いたときに、相手がそのマイナスの方向へ、実際に変わる現象のことをいいます。子どもの持っている一部のマイナス面だけをとらえて、「この子はやっぱりダメだ」とか「親がこの程度だから、この子も…」などと、否定的に見てしまうと、子どもは、本当にダメになってしまうといわれています。

■ホーソン効果(Hawthorne Effect)
労働者たちの作業成果は労働時間と賃金ではなく、周りの関心と上司の注目にもっと大きな影響を受けるという理論。

■プラセボ効果(Placebo Effect)
ある薬の中に特定の有効成分が入っているように偽装して患者に与えれば、本当に効果的な薬のように效果を発揮するという理論。

人間というのは不思議なもので、何かを意識したり、暗示にかかったりすると、実際にそうなってしまうことが少なくありません。

 アメリカの心理学者が、ホーソンという町工場で、働く人の仕事の成果を上げる方法の研究を始めました。照明の程度や器具の配置を変え、何が業績向上に役立つかを調べたのですが、結果は研究者の予想外のものでした。作業効率を高めたのは、作業場の物理的な環境ではなく、職場の人間関係が良くなることだったのです。そして、職場の人間関係は、「自分の仕事の成果が調べられている」と知った作業員が、良い成果を挙げようと努力した結果でした。

 これと同じようなことが薬や健康法についても起こります。「良くなった」ように見えても、それは効果を調べようと主治医が見ている時だけかもしれませんし、患者さん自身が「良くなろう」と張り切って、食生活や運動など生活習慣に気をつければ、病気によっては薬以上の効果を上げることもあります。「見られているからいつも以上の良い結果を出す」現象を、町工場の名前から「ホーソン効果」と呼びます。

 これに似ているのが「プラセボ(プラシーボ)効果」です。プラセボは日本では「偽薬(ぎやく)」と呼ばれ、化学的には薬としての働きはないはずです。正体は練った小麦粉や食塩水などなのですが、本人が信じて飲めば本当に望ましい効果を示すことがあります。一種の暗示ですが、「うそ」ではありません。「偽薬」ではイメージが良くないので、中国語のように「安慰薬」と呼ぼうという提案もあるくらいです。

 「ホーソン効果」「プラセボ効果」はうまく利用すれば、人を癒やすものですし、医療の役にも立ちますが、薬や健康食品の効果を調べる際には気をつけないといけません。「本当に有効な成分が働いているのではなく、何かを良いと信じて飲んだから効いたような気になっただけ」ということもあり得ますので、どうぞご注意ください。

ピグマリオン教育研究所                           
それって本当?暗示効果は無視できず(京都大学院医学研究科教授 中山健夫)

子育て辞典

京北高等学校学校長 川合正

ゴーレム効果とピグマリオン効果MWU GREEN LINERS 応援掲示板

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