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大好きな歌を歌うように安らかに逝った愛しの父④告別編

それから、葬儀の方と、通夜や告別式、初七日などの打合せが始ま
った。短い時間で決めなければならないので、大変だ。意外といろ
いろあるのでビックリした。写真のサイズ、形、色、背景、服、骨
壷の色、サイズ、形とデザインなど、車のデザイン、色、形、部屋
やインテリアの大きさ、デザイン、色、お坊さん、香典やその他の
お返し、食事、受付…などなど、決めることが次から次へとまだま
だ山のように沢山あった。

葬儀の方は、いろんなケースをご存知なのか、いろいろもめたり話が
混線したり、脱線したり、まとまらない時も、上手にツッコミを入れ
て、うまくまとめてスムーズにいいようにして運んでいくので凄いな
あと思った。

お通夜の日、葬儀会館に行き、その夜泊まる待機室で、父のお色
直しのような儀式をしてくれた。それは、映画の「おくりびと」
で納棺師がやるような身支度をしてくれた。お水で清めて、体を
洗って、衣服を整えて、お化粧をして、本当に美しくなった。
抜け殻だけになってしまった父を、こんなに美しい振る舞いで、
こんなに綺麗に整えられるこのようなこのお仕事というのは、な
んて素晴らしいのだろうかと感動をした。
 
私も病院時代、何度も死後の処置で、遺体を整えたことがあったが、
それは、病院内で決められた一定のことしかやれないし、そんな深い
知識もないので、ただただルーチンで淡々とやっていただけだった。
 
でも、この納棺師のお仕事は、「道」の作法に通じる荘厳さと審美と
神聖さがあるなあと思った。

通夜、告別式といろんな方々が訪れてくれた。
そして、何よりも、この日、何十年も合っていなかった沢山の叔父、
叔母や、いとこ達に合うことができた。いつのまにかに子供がいた
り、外で突然出くわしても絶対にわからないだろうという位、無茶
苦茶様相が変わっていたりして驚いたり、感激したりだった。

そして、とてもびっくりしたのが、お坊さんのお経だった。

父方の宗派が、黄檗禅宗というのだった。今まで母方の浄土真宗や
その他の葬儀では映画やテレビでいつも見るようなスタイルで、想
像がつくとおりだ。ところが、この黄檗禅宗の葬儀は初めて見た。
 
小さい時に、父だったか、祖父だったか、一度「おとき」でつれて
いってもらったことがあった。沢山の派手な格好をしたお坊さんが、
お経の仏典をトランプのようにシャカシャカさせたり、扇のように
したりしていて、大きな輪になって廻っりながそれらをやっていて、
ビックリして笑ってしまったことを思い出した。
 
今回は、トランプのようにシャカシャカさせたり、扇のようにはし
なかったが、やはり、衣装が豪華な3人のお坊さんが沢山の道具を
持って、前に座った。
 
道具は楽器で、お経が始まると、3人はチベットのお経のように声
を合わせて大木魚、横小太鼓どら、はつ(小型シンバル)、鈴等をそ
れぞれ鳴らしながら、なんというか、オーケストラ風合唱合奏団の
ようだった。だから、音痴では、出来ないなあと思った。
絶対にウトウト眠気が起こらないお経で、見ごたえ、聞きごたえの
ある、これまた、面白いというか、素晴らしい初めて見るお経だった。

夜や告別式の時も、皆が来たり帰ったりする時間帯には晴れて、
葬儀が始まると雨が降るというような、グッドタイミングな天気
だった。
父はなんて、ラッキーなんだと思った。もしくは父が皆の為にし
てくれているのかな…。

埋葬するために骨壷に骨を入れる場所での儀式も、今まで体験し
たものとは違っていた。昔は、みんなで取り囲んで、みんなで骨
を全部壷と小さい壷の中に入れていたように記憶するが、今回は
小さい壷に、頭部の主だったところだけ皆で列になって順番に入
れて、最後の数個は親族だけで入れて、残りはそこの施設が埋葬
するというやり方だった。更に、そこの係の人は、骨や骨壷への
埋葬の仕方について細かくいろいろ丁寧に説明してくれた。 

全て終わって、骨壷と共に家に帰ってた。他、いろいろ忙しい日々が
続いたが、私も姉も弟達も皆自宅に帰った。母は、まだウトウト居眠
りをする間もないくらい、後から後から訪問者が訪れたり、香典や弔
電の郵便が届けられたりで、忙しいとのこと。
 
むしろ、今はボ~ッとする暇が無い方がよいだろう。後は母の体調が
崩れない程度にボチボチとうまくこなしてくれることを祈るばかりだ。
 
葬儀に来てくださった方々、弔電、香典、お花を送ってくださった方
々、お線香をあげに家に訪問して下さった方々に、心から感謝する。
Photo_3 

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